建物の新築ができないため、木造でありながら50年経過しても取り壊されずに利回り物件として売りに出ているのです。
もちろん買い手も事情を分かっていますから、通常の利回りでは売れず、通常よりも高い利回りで売りに出ているのです。
そんな再建築不可物件を建築可能物件に再生させるには、主に2つの方法があります。1つは隣接する建築基準法定められた道路に2メートル以上面している物件を買い増しする方法です。そうすれば、所有する再建築不可物件も建築可能となります。「地上げ」と呼ばれる不動産バリューアップの手法です。
もう1つは、面している通路を建築基準法で定められた道路にしてしまう方法です。これは再建築不可物件が面している通路の所有者が、当該通路を位置指定道路として認定してもらう手続きを行政庁に対してすることで、通路を建築基準法で定められた道路とすることが出来るのです。
通路の所有者さんの協力なくしては成功しないバリューアップなので、通常は承諾料を支払ったり、通路部分の整地費用を負担したりして、何らかのメリットを通路の所有者さんにお渡しすることになります。